朝5:30に起きて支度をはじめる。まだテントの外は暗い。
トイレに行ってみると便座が無い。海外では時々あるけれど、こういうトイレはどうやって「う◯ち」をするのだろうか。便器におしりがつかないように頑張って「エアー」で体制を整えた。これは足の体力使うなぁ・・・。
こっちは小便器。レストランの厨房みたいだ・・・。
そうこうしているうちに、辺りは明るくなってきた。テントはそのままにしてバス乗り場へ向かう。
昨日バスを降りた所にバスが止まっている。たぶんこれなんだろうけれども、運転席には誰もいない。
そばにあるベンチで待っていることにした。バスは7:30出発のはずだ。まだ7:10なので誰もいない。今日はトータル600kmほどバスでの移動でグアナファト(Guanajuato)まで行く。事前にバスルートを調べたがトラントンゴやイスミキルバンからグアナファトまで直接行くバスが見つからなかったのでメキシコシティに一旦戻って乗り換えるのだ。
7:30にイスミキルバン行きのバスが出発した。2人で100ペソだ。険しい山の奥から朝日が昇るのをバスの車窓から見る事ができた。とても綺麗だった。
ちなみにこのバスはトラントンゴに行く時は右側、帰る時は左側に座るのが渓谷がよく見えて良いと思う。ただバスはものすごく揺れるので気をつけた方がいい。そして朝から大音量で音楽をかけており、とてもうるさくて寝れない(>_<)
イスミキルバンへは予定より少し遅れて8:35頃に到着した。そこから市場の横を小走りでメルガドまで行き市内バスに飛び乗った。そこからバスターミナルへは9時前に到着し、メキシコシティ行きの9時のバスに乗ることができた。
メキシコシティまでのバス代は2人で330ペソだ。行きと違って荷物検査も身体検査もない。運転席と乗客とのガードも閉めない。同じ路線なのにセキュリティは大丈夫なのか?
バスに乗る前、切符売り場の机の上にあったパンを見て「これ買える?」と係員に聞いてみた。売り物のように陳列をしていたわけではないので商品かどうか分からなかった。しかしメキシコシティまでは何も食べるものがないのでダメ元で聞いてみた。「いいよ」と言われ5ペソで1つ買う事ができた。
メキシコシティに向けて走行中、途中でバスが急ブレーキで止まった。何がおこったのかと思ったらタイヤの空気圧が少なくなったみたいで道路沿いの小さな整備工場のような建物からホースを引っ張り、バスのタイヤに空気を入れていた。こんなこといつもやっているのだろうか・・・。ここで10分近く時間をロスしたのだが、次のバスの便への乗り換えに間に合うだろうか・・・?
3時間近く走り、12時前にメキシコシティの北バスターミナルに到着した。バスチケットをまだ買っていないが願わくば12:20発のPrimeraPlus社のグアナファト行きバスに乗りたい。
預けておいた荷物を受け取り、その後チケットを買ってバスに乗る、ということをやっていたら絶対間に合わない。そこでボクたちは作戦を立てた。バスを降りてすぐに嫁ちゃんは荷物預かりに猛ダッシュをし、2つ分のバックパックを受け取る。そしてボクはこれまた猛ダッシュでPrimeraPlus社のチケット売り場に走ってチケットを買う。二手に分かれての別行動作戦だ。
ボクは重い荷物を持っていないので思いっきり走ってチケット売り場に到着したが、ボクの前に他の客が2組いた。間に合うか少しイライラしながら待っていたら、すぐにボクの順番となり受付のお姉さんに「グアナファト、ドス!」とスペイン語で言った。
空席は残り2つしかなかったのでギリギリ助かった。この便を逃すと1時間20分後の出発となり…グアナファトの夕日を見ることができない。そうするとイスミキルバンでも猛ダッシュをした意味もなくなってしまう。
グアナファト行き1人602ペソのチケットを買い終わった頃、嫁ちゃんは2つのバックパックを持ってやってきた。2人ともGoodJob!
北バスターミナルの玄関を入ると左右両方にバスチケット売り場があるのだが、正面から見て左にあるPrimeraPlus社でチケットを買っていた。先日OVNIBUSのチケットを買った時にPrimeraPlus社の窓口がすぐそばにあるのを確認しておいたのだ。しかし、グアナファト行きのPrimeraPlusバスの乗り口は右側のゲート1。チケットを買った場所の反対だった!また猛ダッシュで走って行くと、なんと右側にもPrimeraPlusの窓口があった。こちら側の方が乗り場に近くて窓口も大きい。しかし、すごく大勢の人たちが順番で並んでいた。走るハメになったけれども結果的には左側の窓口で買っておいて良かったのかもしれない。
荷物検査と身体検査をして乗り場にでた。しかしバスの前でも再び荷物検査と身体検査があった。
バスに乗る時、飲み物と軽食が配られた。大きいバックパックはバスの下に預け、ボクたちはその軽食と小さなバッグ、防寒がわりの寝袋を持ってバスに乗り込んだ。ちなみにこのバスは座席が決まっていたので自分たちの席に座った。
車内ではwifiがあり、座席の前にはUSBポートがあった。さっそくiPhoneを繋いで充電する。wifiパスワードはトイレのところに書いてあったが遅すぎて使い物にならない。
高速道路の入り口ではライフルを持った警察官だか警備員が立っている。日本だとなかなか見かけない光景だ。グアナファトへはイスミキルパン方向とは途中から別の方向の高速道路に分かれる。
メキシコシティからグアナファトまでは4.5時間くらいかかるのだが車内にトイレがあるのは安心だ。
そして予定より少し遅れて17:05頃にグアナファトのバスターミナルに到着した。
荷物を受け取り、今度はバスターミナルを出てすぐ目の前から市バスに乗る。
バスの料金は1人5ペソだった。
グアナファトはその昔、鉱山で栄えた街だそうで道路も入り組んでいたり、いたるところにトンネルがあったりする。
今日の宿はピピラの丘の近くにあるのだが、どこのバス停で降りていいのか分からない。ピピラの丘にはケーブルカーに乗って行くのだけれども、GoogleMapを見ながら「たぶんケーブルカー乗り場に近いのはこの辺りだろう」と思われるバス停でボクたちは17:50頃降りた。グアナファトのバスターミナル前から市バスで30分ほどかかった。
ラパス広場の前のバシリカ教会の横を通る。グアナファトはさすが世界遺産の街だけあって、街並みが美しい。石の路面を歩いていると、たくさんの観光客たちが通り過ぎて行く。
ファレス劇場(Teatro Juarez)の前では何か演奏をしていた。隣は「サンディエゴ教会」。建物の前で絵画マーケットをやっている。
ファレス劇場の左の小道を奥に進むとひっそりとケーブルカー乗り場がある。
ケーブルカーの料金は1人片道25ペソ。
ケーブルカーは縦長い小さな形だ。たくさんの人数は乗れないので順番を待って乗る。
急斜面を登っていくとだんだんグアナファトの街並みが見えてきた。ネットや『地球の歩き方』で見たのと同じようにカラフルな家が並んでいる。
終点にはお土産やもあるが閑散としている。有名な観光地なのに観光客はあまり来ないのだろうか。
『ピピラの丘』に行くにはケーブルカーの終点を降りると階段を登って行く。すると広い場所にたくさんの観光客が集まっている場所がある。そこがピピラの丘の展望台だ。
メキシコ独立戦争の英雄「ピピラ記念像」はとても大きい。
いや〜、街全体を見渡す事ができ素晴らしい眺めだ。
少しだけ夕日に赤く染まってきた瞬間にパノラマ写真を撮ってみた。
夕日が沈み、すこしずつ建物の灯りがついてきた。ドローンの「MAVIC」を飛ばしている人いて「いいなぁ」と思った。日本だと200gを超えるドローンはなかなか飛ばせないし、海外でも人が多い場所はあまり飛ばせない。ゲリラ撮影かな・・・。
時間帯が変わると街並みの印象も随分と変化する。いつまで見ても飽きない。
暗くなって来たので宿にチェックインすることにした。ケーブルカーの終点の近くにある「Casa Zuniga B&B」という宿で、ちょっとチープな公式サイトを見てメールで予約した。評判が良いこの宿はオーシャンビューならぬ街並みビューの部屋を2泊して170US$だ。ただし最終日に現金で支払う。
夕食を食べるために再びケーブルカーで麓に降りた。宿にチェックインするとケーブルカー5往復分のチケットをくれる。今回は2泊なので何度か行き来してもこのチケットがあれば足りると思う。
夜の街の通りも街灯や建物を照らす灯りが綺麗だ。公園にはプロレスリングのような舞台がった。
通りで人だかりが出来ている屋台があった。のぞいてみるとオバちゃんがトウモロコシで何かしら作っていた。1つくらいならコレを食べても夕飯を食べることはできるだろう。
1つだけ買ってみた。22ペソと高くはなかったが・・・美味しくない。ブラジルでもそうだったけれども日本以外のトウモロコシって美味しいのに出会った事がないんだよな。
バシリカ教会の右の道を進むと「TRUCO 7」というレストランがある。
アンティークな雰囲気のレストランで「地球の歩き方」にも掲載されていた。
スープやお肉、オムレツとビールで299ペソだった。2000円しないくらいかな。
食べ終わって再び街の中を散歩する。夜は人通りもそんなに多くはなく、静かで綺麗な街だ。
通りのそばにトンネルへの降り口があったので入ってみた。少し薄暗く、ドラマや映画だといかにも襲われそうな場所だ。用心して降りると、トンネルの中にたくさん車が停めてあった。住んでいる人は家の敷地内に駐車場なんてなさそうだし、夜はこうやって停めているんだね。
そして夫婦2人の影でハートマークを作ったりとおバカなことをして楽しんだのだった。
OXXOを発見!ボクの大好きになった「fresca」を買って帰る。ホント、この「fresca」とマレーシアなどで売っている「100PLUS」はぜひ日本でも発売してほしいよ。
宿でもらったケーブルカーの10回チケットを使って再び登る。
終点駅を出てピピラの丘に上がる途中の路地で、地元の人たちが「ピニャータ」と呼ばれるメキシコの儀式をやっていた。子供のお祭りや誕生日などにやる儀式だそうで、くす玉の中にお菓子などが入っていてそれを子供たちが割るのだ。みんな楽しそうだったよ。
宿に戻る前に、もう一度「ピピラの丘」の展望台まで行ってみた。まだ少し観光客はいたけれど、もう多くの人たちは下に降りてしまったのだろう。ボクたちはケーブルカーで上がったこの丘に宿があるので、この素敵な景色を何度でも見る事ができる。
素晴らしい夜景を堪能し、宿に戻ってシャワー浴びて寝ることにする。今日のベッドは毛布が暖かくて気持ちがいい。おやすみなさい!
明るい日差しで7:30頃目が覚めた。カーテンを開けてみると目の前にはピピラの丘から見たのと同じグアナファトの街並みが広がっている。この部屋のロケーションは最高だな。
食事の前に溜まっていた汚れた服の洗濯をすることにした。この宿には洗濯機があることを事前に調べておいたので今日まで洗濯せずにいたのだ。
長い旅になると洗濯をどうするか、ということがとても重要だ。まして常夏の国々ではなくメキシコは思ったより寒い。服も厚手のものが多いので余分にたくさん持ってくることはできない。そのため今回の旅では基本的には2泊する宿や地域で洗濯をしていく予定にしている。
洗剤は洗濯機のそばにあったので使わせてもらった。洗濯機が回っている間に朝食だ。朝食の写真は1枚しか撮っていなかったけれども他の宿泊客たちと雑談しながら食事をする。ボクたちのカタコト英語でも話がはずむ。
洗濯が終わったのでTシャツやパンツなどは乾燥機にかける。
建物の中を探索したり、中庭やベランダに出てみるとすごく開放感があった。ホント、良い場所に宿を建てたよなと思う。綺麗に整備されていてとても清潔な宿だ。
インテリアやオブジェにも凝っていて、ご主人の趣味の良さを感じる。
宿のご主人に明日の朝の空港までのタクシーについて尋ねると「他のお客さんもタクシーで行くから相乗りしたら半額だよ」と言われてそうすることにした。ちゃんと理解できるように紙ナフキンにメモしてくれたので助かった。明日の朝は5:15にリビングに集合することになった。
洗濯物のいくつかは乾燥機にかけずに部屋干しをすることにした。部屋は三面窓なので日差しも良くすぐに乾きそうだ。乾燥機にかけた洗濯物が乾くのにまだ1時間くらいは時間がかかりそうなので、その間にピピラの丘に行くことにした。
宿から歩いて数分の「ピピラの丘」に到着するとすでに観光客たちがいた。お土産店もオープンしていていろいろと売っていた。
お土産店の店先でストロベリーにアイスを入れたものを売っていたのでグアナファトの街並みをバックに食べてみる。25ペソ。
昨日見た夕暮れ時や夜に眺めるグアナファトの街並みの景色も綺麗だけれど日中のコントラストの高い景色も綺麗だ。丘の展望台からはたくさんの観光客たちが今日も写真を撮っている。
そしてボクたちもパノラマ写真をまた撮ってみる・・・
このあと、グアナファトの街を観光するのだがケーブルカーに乗らずに歩いて降りてみようと思う。「地球の歩き方」には「道中には強盗もしばしば出没するので・・・」と書いてある道だ。
歩いてみると現地の人たちも普通に生活してそうだし大丈夫そう。気をつけるのは大切だけれども、観光地なのでまぁ大丈夫かな。
途中、メキシコ在住の日本人たちのグループに会って色々と話をした。そして無事に麓の街まで到着。
街を歩いているとカラフルな切り絵の旗がたくさん飾ってあった。「pape picado」というそうで、メキシコではお祝いの日などに飾られるそうだ。とても綺麗。
遠くに見えるのは「サンフランシスコ教会」か。
ファレス劇場の前ではメキシコの街でよく見る、都市の名前の可愛いロゴのオブジェで「GUANAJUATO」と作っていた。写真をちゃんと撮りたかったのだがすぐに撤収されてしまった。
隣の「サンディエゴ教会」の中にも入って見る。クリスチャンではないが、教会に入ると気が引き締まる。
つづいて街のランドマークの「バシリカ教会」。丘の上からもよく見る事ができるアノ建物だ。
先ほどのサンディエゴ教会よりも中が広くてより幻想的に感じる。
街を歩いていると、ピピラの丘から歩いて降りる時にすれ違ったメキシコ在住の日本人たちに再び出会う。これも何かの縁なので一緒に記念撮影。写真は載せないけれどもとても楽しそうに撮れました。
「地球の歩き方」にも載っている「口づけの小道」に行ってみるとすでにカップルたちでいっぱいだ。
こんな感じで他の人たちが見ている前でチューチューするのだ。
街のいたるところにある時代を感じるトンネルの雰囲気が素敵だ。
メキシコ人はタコスなどに入れて鶏肉をたくさん食べるのだろう。鶏の丸焼きをしている店をよく見かける。
パン屋に亀仙人の弟子がいた。
そして「イダルゴ市場(Mercado Hidalgo)」に到着した。
イダルゴ市場はもともと駅舎だったそうで、入り口は巨大で豪華だが中に入ると天井が高く広い空間に店がたくさん並んでいる。メキシコシティで行ったソノラ市場などと比べても天井が高いので市場によくあるような圧迫感はない。
いろいろな店はあるけれども、コレといって今すぐ欲しいものはなかった。まだ旅の前半なので荷物をあまり増やせないしね。
イダルゴ市場の隣りにたくさんの食堂がある。そして店先や店のベランダからおばちゃんたちが威勢のよい声で客引きをする。もうビックリするくらいの客引き合戦だ。
店を決めてランチにする。スペイン語のメニューが読めなかったので、隣の英語が分かる男性が頼んでくれた。料理の他にビールとジュースも注文して150ペソ。味は・・・んー微妙。
イダルゴ市場の正面には「ベレン教会」があった。
教会の中に入ってみると薄暗く神聖な感じがする。光が差して明るくなっているステンドグラスが綺麗だ。
教会の出口には修復のための募金箱があったので少しだけ寄付をした。
街を歩いていると丘の上に建つカラフルなコロニアル調の家々、美しい教会、オブジェ・・・色々な素敵なモノを見る事ができる。グアナファトはそういう素敵なモノがギュッと詰まっているカワイイ街だ。
グアナファト大学の建物もすごい。1732年に設立されたそうだがこの白い巨大な建物には、存在感のある大きくて長い石段がある。せっかくなのでボクは上まで登ってみることにした。もちろん嫁ちゃんは登らない。距離が長いので結構疲れる・・・。
ちなみに階段の上から逆に見下ろした写真がコレ。遠くにピピラの丘が見える。
ラコンパニーア聖堂にも行ってみる。中に飾ってあったクリスマスツリーがもうすぐくるクリスマスの気分にさせてくれた。グアナファトにはホント教会が多いな。今日は何軒の教会に入っただろう・・・。
歩き疲れたので、グアナファト名物の橋の上のカフェ「Santo Cafe」に行って休憩することにした。
店員さんはボクたちを見て日本語メニューを出してくれた。一言も日本人だとは言ってないのに分かるんだなぁ・・・。
ビールとスムージーで90ペソ。チップが9ペソ。夕暮れ時に外で飲むにはちょっと寒かった。
嫁ちゃんがどうしても行きたいという「Rincon Artesanal」という店に行ってみた。一品ずつ異なる個性豊かなデザインのカラフルな浮き模様がかわいい陶器「セルビン焼」のお店なのだ。
店内撮影禁止なので写真はないけれども、嫁ちゃんが可愛いお皿とカップを2セット買った。このお店のパメラおばあちゃんが「クリスマスだから安くするわよ」と言って合計600ペソに負けてくれた。グアナファト以降も長い旅が続くので厳重に包んでもらったのだけれども、陶器をバックパックで運ぶのはちょっと怖いね・・・。
買い物を済ませたボクたちは地下通路?(地下ではないか・・・)を通って近道をし、ケーブルカー乗り場へ急いだ。
いまは夕方の6時前。ピピラの丘から夕日に染まる街並みを見るためにケーブルカーは大混雑していた。
ピピラの丘の展望台に着くと観光客の人たちが日が暮れるのを待っていた。
日が暮れるとピピラ像の前の広場で踊りが始まった。衣装を着た子供達が軽やかに踊っている。
続いて大人たちも踊り始めた。石段にたくさんの観光客が座って見ている。メキシコの踊りなのかな。
暗くなっても踊りは続いている。ライトアップされて伝統的な衣装を着た女性たちが軽やかに踊っている。ピピラの丘ではいつもこういうイベントをやっているのかな?
夕飯を食べるためにケーブルカーで再び麓の街へ降りてきた。グアナファトは世界遺産の街なので観光客もたくさんいて、いろんな場所にオブジェなどの飾りがあったり、音楽隊が演奏をしていたりと、観光地らしくて楽しい街だ。
ピカチューのリュックを背負ったこども。
電飾マンと抱き合うおじさん。
夕飯のお店の写真を撮り忘れたけれどもチキンとライス。ビールは無かったのでfrescaを飲む。102ペソをクレジットカードで支払いたかったのだけれども、明らかにメンドくさそうに「使えない」と言われたのでチップを払うのをやめた。
帰りにOXXOに寄って水とメキシコのビール「DOS EQUIS」を買った。そして最終のケーブルカーに乗って宿に帰って明日の支度をする。
明日は1200kmの大移動なのだ。
4:30に起きて支度をする。今日はサンクリストバル・デ・ラスカサス(San Cristóbal de las Casas)までの大移動だ。
こんなに離れているのだが、グアナファトからサンクリストバル・デ・ラスカサスまでの飛行機の直行便は無い(と思う)ので一旦メキシコシティを経由してから向かうのだ。
5:15にキッチンでコーヒーとトーストの朝食だ。宿のオーナーのリックさん(写真中央)は71歳で50年前にアメリカからメキシコに来たらしい。この宿も手作りでとても素敵だ。左が一緒に相乗りするジュリーさん。右がタクシーの運転手さん。せっかくなので彼らに日本で買ったポストカードをプレゼントする。
空港までタクシーをシェアしたジュリーさんは33歳でカナダのモントリオールのジャーナリストだそうだ。「なぜスペイン語を話せるの?」と聞くと、「ジャーナリストでいろんなところに行ってるからよ」と。
タクシーの中でカタコト英語で話しをしていたらレオンバビオ国際空港(BJX:Del Bajío International Airport)に到着した。
まずは荷物を預けてチェックインをする。経由地のメキシコシティでは荷物を受け取らなくてもいいそうだ。楽チンだな。
嫁ちゃんが持っているプライオリティパスで空港のVIPラウンジに入る。
こんな豪華なVIPラウンジって初めて入ったよ。せっかくなので早朝だけどテキーラを飲む。これが今回のメキシコ旅での初テキーラだ。キツイ!
08:11発のメキシコシティ行きの国内線の飛行機に乗るのだ。ボーイング737なのでそんなに大きくはない。
いよいよ出発。
離陸。コーヒーとビスケットの軽食がでてきた。
久しぶりにメキシコシティに帰ってきた。
9:20頃メキシコシティのベニートフアレス国際空港(MEX)に到着した。つぎは11:05発なので乗り継ぎゲートを先に確認しておく。
MEXにはいくつかラウンジがあるが、次に乗る75B搭乗口に近いこのラウンジに入ってみる。ココはダイナースのクレジットカードを持っていたら入る事ができた。
開放的なラウンジで飛行機を見ながらくつろぐ事ができる。
冷蔵庫の中には驚くほどたくさんのビールもあるのでテンションが上がる!もちろんメキシコのビールもたくさんある。
まずはBohemiaビール。
続いてSOLビール。
11:05発の飛行機に乗るためにバスで移動する。
国内線なので小さな飛行機だな。
無事離陸。日本と違って国内線でもビールを飲む事ができる。今日は飲んでばかりだな(笑)。
12:25頃、トゥストラ・グティエレス国際空港(TGZ:TUXTLA GUTIERREZ)に到着した。
荷物を受け取ると空港からサンクリストバル・デ・ラスカサス(San Cristóbal de las Casas)まで行くOCCのバスチケットを買う。13時発のチケットを2人分で484ペソで購入。
ロビーの出口を出て左側に行くとOCCのミニバスが停まっていた。
ミニバスにはボクと嫁ちゃんを含めて4人しか客がいなかった。
アンヘル・アルビノ・コルソ国際空港(TGZ:Aeropuerto Internacional Ángel Albino Corzo)とも言うのかな?空港の名前っていろいろあるからよく分からないなぁ。
周囲を山で囲まれた高原都市「サンクリストバル・デ・ラスカサス」へ空港から行くには山のそばを走っていく。晴れた日に山を走るのはとても気持ちが良い。
大自然の街並みからだんだん人工物が増えて街になってきた。そして「サンクリストバル・デ・ラスカサス」の看板が現れた。
14:20ごろ、サンクリストバル・デ・ラスカサスのOCCバスターミナルに到着した。
サンクリは人気の観光地だけあってバスターミナルはそこそこ大きい。この街からメキシコ各地へのバスが出ている。
美しい街なので早く観光をしたいのだけれども、とにかく大きなバックパックを置きたいので歩いて今晩の宿に向かう。
現地の先住民の人たちがカラフルな衣装を着て民芸品を売り歩いている。
サンクリでもカラフルな切り絵の旗「pape picado」がたくさん飾ってある。
店がたくさんあるエリアから住宅街や宿がたくさんあるエリアになってきた。ずっと石畳で緩い高低差がある。
バスターミナルから20分ほどかかり今日の宿「ポウサダ・デ・アベリト(Posada del Abuelito)」に到着。Hostelworld.comで予約し、2泊で560ペソだった。この宿は値段も高くないけれど旅行者の評価・口コミがとても高いので楽しみだ。
入り口を入ると藤棚みたいな棚があり、そこを通るとレセプションがある。そこでチェックインをし、部屋の鍵を受け取った。
中庭には緑がたくさんあり、とても落ち着いた雰囲気だ。居心地が良さそう。
共有キッチンも温かみがあって良い。ちなみに自分で使った食器や器具などは自分で片付ける。
部屋に大きなバックパックを置いて出かけることにした。
宿の近くの壁にいくつか絵が描いてあった。宇宙人や古代遺跡、寄生獣のような怪物やモンスターなど、ポップでありシュールであり、アートな感じが良い。
ショップやレストランが並ぶメイン通りを進み街の中心部に向かう。
ソカロの前に大きなカテドラルがある。工事中なのかフェンスで囲まれているがソカロにはたくさんの人たちがいる。
観光用の列車や子供用のカートなどがあって家族連れもたくさんいた。ここにもカラフルな先住民たちがいろいろ売っている。
もうお馴染みになったコンビニOXXOで、これまたお馴染みになったfrescaを買う。ホントこれ美味しいんだよな。
メルカドのそばに屋台があったので何か食べることにした。昼ごはんを食べていないのでおなかがペコペコだ。
チュロスとアメリカンドッグがぞれぞれ20ペソ。1つずつ買って座って食べる。
工芸品やお菓子のメルカドの中を覗いて見たが何も買わずに出る。
街を歩いていると結婚式をやっていた。音楽隊が祝福の音色を奏でていた。
新婦の隣は・・・お父さんだよな・・・?
長〜いビートルなんてあるんだね。
夕方になってきた。石畳や建物の壁を照らす夕方の光が綺麗だ。
夕飯を食べようと店を探していると陽気な呼び込みのおじさんが「テキーラ1杯無料にするよ〜」というので「Mesón El Quijote」というスペイン料理の店に入った。2階のベランダで外を眺めながらフリーテキーラ。
続いてメキシコの黒ビールを飲む。
スペイン国旗とバルセロナのユニフォーム・・・ここはスペインか?
お酒を飲んでいたら雨が降り出したので店内の席に移動した。
パエリア好きのボクとしてはぜひパエリアを食べてみたい。サラダとオニオンスープも注文。オニオンスープはすごく美味しかった。パエリアはまぁまぁかな。嫁ちゃんが頼んだサングリアは甘すぎた。全部で490ペソ。
先ほどの雨に濡れた石畳の路面に街灯のあかりが反射してとても綺麗だ。日本と違って暖色系のあかりが多いので目に優しい。通りのスーパーで水を買って宿に戻る。
宿に戻ると明日のクリスマスパーティーの案内があった。1人100ペソだそうだ。なんか楽しそうなので参加の申し込みをした。
トイレに行くと可愛い絵が貼ってあった。なんか良いね。
昨日は早起きだったので今日はゆっくり8時に起床。
食堂に行ったらみんなが自分たちの朝食を作っていた。デンマーク人の青年がホットケーキを焼いていて「10分で焼きあがるから出来たらあげるよ」と言ったので待っていたがなかなか出来ないので自分たちでパンと目玉焼きを焼いて食べた。
朝食のあとは宿の中を散策した。センスの良いレトロチックなインテリアが飾ってあった。
今日はサンクリストバル・デ・ラスカサス の1日観光だ。天気はあまり良く無いけれどもさっそく出かけてみる。
お店の前のポスターに・・・「マルちゃん!」。
目指すはカリダー Y サント・ドミンゴ市場(Mercado De La Caridad Y Santo Domingo)。そのそばに白地に赤ラインの教会があった。
市場ですごく濃いヒゲのお兄さんの写真がある通路を歩いて奥に進む。
通路の両脇に所狭しとたくさんのお店が並んでいる。そして野菜や肉などの生鮮品から日用品までなんでも売っている。
露天だけでなく建物の中にもギッシリとお店がひしめいている。
昔懐かしい感じのゲームコーナーもあった。いや〜この市場カオスだわ。
市場の周りにもいろいろ店がある。
DVDがたくさん。
パイナップル。
ポップコーン。
ニワトリ!
すぐ近くの「サントドミンゴ寺院」。
この寺院の周りには民芸品を売っている店がたくさんあった。手作りのものばかりなのだろうが、とてもカラフルで可愛い。
教会の中にも入ってみる。祭壇の前には何やら模型があり、ダンボール紙で岩を表現していた。
休憩をしたかったので「Cacao Nativa」というカフェに入る。
いろいろな濃さのカカオの飲み物がある。
それぞれ濃さの違うチョコラテを嫁ちゃんと注文。2つで85ペソ。
晴天のもとソカロを通り、「セリト教会(Iglesia del Cerrito)」に向かう。
教会は階段を登った随分先にあるな・・・。
早速登り始めた。ここの壁にもアートな絵が描いてある。メキシコ人は寛容だね。
傾斜が急なのでジグザグに登っていくのだ。
もうすぐ・・・。
到着した。教会の中の写真は撮らなかったけれども、クリスマス飾りがしてあった。
いま登って来た方に振り返って見るとこんな感じ。結構急だな。サンクリストバル・デ・ラスカサスの街並みをもっと見たいのに両脇の木が邪魔している。
さてと、降りるかね。ココにもビートルがあった。
幹線道路に出てみた。あっちが空港方向みたい。
酒屋かな?従業員の人たちがみんなで記念写真を撮っていた。手を振ったら振り返してくれたよ。
幹線道路の190号線とインスルヘンテス通りが交差する場所にあるOCCのバスターミナル。昨日降りたターミナルだ。
青いラインが特徴的な「サンタ・ルチア教会(Iglesia De Santa Lucia)」だ。
先日のメキシコ地震の傷跡なのか?壊れた箇所の修復が行われていた。
昨日ちょっとだけ寄ったメルカド。
パン屋さん。あまり美味しそうなパンは無かった。
『Restaurant & Cafeteria Wa "輪"』というラーメン屋を発見!しばらく日本食を食べていないのでランチはラーメンにする!場所はココです。
日本人の方が経営されているみたい。とても楽しみだ。
嫁ちゃんは「豚骨ラーメン」を注文。
ボクは「担々麺」を注文。
テラス席で食べていたので通りを眺めていると、民族衣装を着た先住民の方達がここでもお土産を売り歩いていた。
ラーメンの麺はパスタなのかな?日本から見て地球の反対側のこの街に多くのものを望まないが久しぶりの日本の味だったので美味しかった。満足満足。2つで246ペソ。ちょっと高いかな。
そのあと「Oh La La Pasteleria」というカフェに行く。オシャレな店なのでメキシコにいる感じがしない。
ケーキとカフェラテ2杯を注文。しばらくノンビリする。全部で105ペソ。
綺麗な設備なのでノンビリついでにココでトイレも済ませておいた。
街で見かけるお土産売りの方は女性ばかりだ。先住民の男性たちは何をしているのだろう?
サンクリではポンポンを多くの店で見かける。先住民のおばさんも「コレどうだい?」と売ってくる。
気に入ったデザインや色を探して何件か回り、自宅用に1つ買ってみた。55ペソを50ペソにまけてもらった〜。家に飾ろうっと。
サンクリの手作り土産ってホント、カラフルで可愛いよな。
宿の中庭のベンチに座り、先ほど買ったSOLビールを飲む。
プルタブを開けたら「ジュワ〜!!!」と吹き出て溢れるまくる。
なんか、お漏らししちゃったみたいにズボンが濡れてしまった。
それにこのビール、チェリー味?であんまり好きじゃなかった。失敗。
夜になってきた。今日は12月24日クリスマスイブだ。
クリスマスパーティーは20:30スタートで、ワインか地ビール1杯は飲んで良いらしい。宿のスタッフたちが食事の準備をしている。
メキシコ、ドイツ、フランス、デンマーク、フィンランド…といろんな国の人たちと盛り上がる。宿のじいちゃんに「日本語でカンパイはなんて言うのだ?」と言われ「カンパイだよ」と答えると、みんなで「カンパ〜イ!」みたいなノリでとても楽しい。
「明日はパレンケに行って、そのあとグアテマラに行くんだ。」と言ったら、じいちゃんはその昔、グアテマラからメキシコに来たらしく「グアテマラの治安は良くないから気をつけろよ。」と言われた。
そんなじいちゃんは今日67歳の誕生日だそうで、孫娘がケーキのロウソクの火を消してみんなで「Happy Birthday !」の合唱。
たまたま嫁ちゃんの隣に座ったドイツ人の女性と友達になっていろいろ話をした。
そしてこの家で作った?テキーラを飲まされる。美味いけれどもキツイ。「ポッシュ」というお酒だそうだ。
明日はピックアップが04:30に来るのでパーティの途中で抜けてシャワーを浴びる。サンクリストバル・デ・ラスカサス は高地だからすごく寒い・・・。
・・・まったく眠れない。胃が痛い。クリスマスパーティーの時に飲んだ「ポッシュ」が消化されない。胃薬を飲んだがあまりにも胃が痛くて気持ち悪いのでトイレに行って吐くことにした。まだ暗い夜中のトイレで1人ゲーゲーする。昨日の昼に食べた担々麺が・・・。「ポッシュ」は2杯しか飲んでないのにこんなに悪酔いするのか。
結局寝れずに支度をして4時前にチェックアウトをする。荷物をまとめてリビングでピックアップが来るのを待つ。4時にピックアップのはずなの4:30にやっとピックアップのミニバスが来た。そして暗闇の中、満席のミニバスが走って行く。嫁ちゃんは後部席、ボクは運転席の横に大きなバッグを担いだ西洋人の若者と詰めながら乗った。息苦しいな。
暗闇がだんだん明るくなったが霧が濃くて視界が良くない。2時間半ほど走り7時に車が止まる。
トイレ休憩と朝食のため、旅行会社と提携しているレストランに寄ったのだ。2日酔いで何も食べたくないのでトイレだけ借りた。トイレ利用は1人5ペソだ。そして40分後に出発した。
9時に滝に到着した。10:45まで自由行動だ。
お土産の店も朝早くから営業している。
ココは「アグア・アズル(Agua Azul waterfalls)」という滝だ。滝というか小さい滝がある綺麗な川だな。
曇りなので少し寒い。また、小雨が時々散らついている。
川に沿って店が並んでいる。そこを上流に登って行く。
人と比較をすると大きさが分かって迫力を感じる。
滝の勢いがすごくて飛沫が森じゅうに飛んで来るのでポンチョを着た。
歩き疲れてきたので店で休憩することにした。frescaと生搾りオレンジジュースで65ペソ。
休憩しながら周りを見ていると、楽しそうに遊んでいる家族やカップルがたくさんいた。泳いでいる人もいたけれども寒くないのかな。
集合時間になったのでバスに戻ることにした。そして次の目的地に出発だ。
1時間ほど車に乗って「ミソル・ハ(misol-ha waterfalls)」という滝に到着した。
大きな滝だ。ここでの見学時間は1時間。
大きな滝壺と落差のある滝。水量が多いので離れていても飛沫が飛んで来る。
滝の裏側にも行くことができる。
マイナスイオンをたくさん感じることができた。
「ミソル・ハ」の次はいよいよ古代マヤ文明の「パレンケ遺跡(Palenque)」だ。
30分ちょっとするとゲートが現れた。パレンケ遺跡に入る手前で「自然保護区入場料 」として32ペソが徴収される。今回のツアーには
・サンクリストバル・デ・ラスカサスからの移動
・アグア・アズル滝
・ミソル・ハ滝
・パレンケ遺跡
・グァテマラへの国境超え〜フロレスへ
・フロレスでの2泊
・ティカル遺跡
・メキシコへの国境越え〜チェトマルへ
などがコミコミで2人で10900ペソ(約7万円近く)だが入場料などもそこに含まれている。
パレンケ遺跡の入場料は1人70ペソだった。
さっそく入場する。
ジャングルを抜けると遺跡が見えてきた。「頭蓋骨の神殿、神殿13、碑文の神殿」が連なっている。
「神殿13」の内部に入ると「赤の女王の石棺」がある。
「碑文の神殿」はとても大きい。
遺跡の前は広い空間になっている。
「宮殿」に登ってみる。
「宮殿」の上には「天体観測塔」がある。
「宮殿」から降りるとお土産をたくさん売っている。
水路を越えると「太陽の神殿」がある。
「十字架の神殿」に登ってみる。
眺めがいいな。
小高い山の上にある「葉の十字架の神殿」
マヤ文明の象形文字のお土産。麻雀牌みたいだな。
これは「X神殿」かな。
ぐるっとパレンケ遺跡を2時間周ってそろそろ集合時間になるので戻るとするかな。
いや〜、ティオティワカン遺跡とパレンケ遺跡とは文明が違うので雰囲気も全く異なっていたけれども、とても壮大な古代遺跡で感動した。
集合時間になってもピックアップのバスが来ない。「本当にバスは来るの?置いてけぼりにされてない?」と不安になってきたが、一緒に来た人たちの顔を見つけて安心した。おじさんが売り歩いていたピニャコラーダアイスを買って食べながらバスを待つ。10ペソ。
バスに乗り、16時過ぎに本日の「Hotel Xibalba」に到着。ツアーにはついていないのでBooking.comで予約しておいたホテルだ。1泊で679ペソ。
チェックインして荷物を置いた後、パレンケの街に出てみる。そんなに大きな街ではないようだ。
ポケモンのケータイ屋?
今回のツアーの旅行会社「KICHAN BAJLUM」まで歩いて行き、明日のピックアップ時間を確認しておく。朝の9時でいいと言われる。明日はメキシコ国境を超えてグァテマラに入国するのだ。
ツアー会社からもう少しだけ歩くとパレンケセントラル公園がある。宿からは歩いて10分くらいだ。
ここの入り口に「PALENQUE」のカラフルロゴがある。
逆から見るとこんな感じ。
通り沿いにバーガーキングがあったので今日のランチ兼夕飯はココで食べることにした。
チーズバーガーのワッパーとポテト、ペプシのセットを2つで183ペソ。
なんとなく今朝の2日酔いが残っているので全部は食べられなかった。
昨日から今朝にかけて全く寝ていないので19時くらいに落ちるように就寝。パレンケのクリスマスの夜の街を満喫することは出来なかった。
今日は今回の旅で楽しみにしていたイベントの1つ「国境越え」をするのだ。パレンケから車で国境近くまで行き、川を船で渡りメキシコとグァテマラの国境を超えるのだ。そして再び車に乗り、世界遺産「ティカル遺産」の拠点、フロレス(Flores)を目指す。他のブログを見ると、このルートは舗装されていない場所も多く、結構大変なようで嫁ちゃんもあまり気乗りしていなのだが、ボクのたっての希望でこの「川越えルート」にしたのだった。300kmを越える大移動、超楽しみだ。
ホテルをチェックアウトする前に1人で散歩に出た。パレンケのADOバスターミナルがあったので行ってみる。
パレンケではツアーバスを利用しているのでADOなどの路線バスは使っていない。このバスターミナルは新しくとても綺麗な施設で、パレンケと多くの都市を結んでいる。今回は遺跡巡りや国境越えと移動をセットにしたので路線バスを使っていないが、移動だけならばこっちの方が全然安い。
ターミナル内の売店で水を買っておいた。
今日の天気は爽やかだね。昨日の朝までいたサンクリストバル・デ・ラスカサスとは違い、パレンケは標高が高くないので12月だけれども暖かい。コレがボクたちのイメージしているメキシコの気温だよ。
チェックアウトをしてホテルの前でピックアップを待つ。
時間通りには来ないな。
9時過ぎに迎えにきたがなんとニッサンの乗用車。バスじゃないのか?このままどこかに連れ去られたりしないよな・・・。
別のホテルで2人のイギリス人をピックアップし、グァテマラに向けて出発だ。
途中のコンビニでコーヒーとジュースを買う。37ペソ。このコーヒー美味しいな。
グァテマラ方面へ向かうとどんどん山や森が増えてくる。ケータイの電波も弱くなってきた。今回、メキシコ国内ではTelcelのSIMを使っているが、グァテマラでは滞在日数が短いためSIMを購入しない。オフラインでも使用可能な地図アプリ「maps.me」をあらかじめダウンロードしておき、その地図を見ながらグァテマラへの思いを馳せらせる。ちなみに「maps.me」はいろんな国の地図データをあらかじめダウンロードしておけるので便利だ。いろんな旅ブログでも紹介されている。
11時頃「タバスコ」の町でトイレ休憩。猪木が流行らせたというアノ辛味調味料の町だ。
12時に国境の町「エル・セイボ(EL CIEBO)」に到着。あれ?川超えてないぞ。すっごく楽しみにしていたのに川越えルートじゃないのか!残念・・・。
メキシコの出国手続きは簡単に終わった。他の人のブログに書いてあったような税金や賄賂などはとられなかった。
難民がいるのかな。陸続きの国って大変だな。
柵で囲まれた通路を歩いていると前方から人がやって来た。彼らはボクたちと逆にグァテマラからメキシコに入国する人たちだ。
通路を越えるとちょっとボロい小屋がある。
ココがグァテマラの入国審査の場所だ。メキシコ側とはエラい差だな。
こっちの入管でも賄賂や税金はとられなかった。
グァテマラ側で待機していた車に乗り換えだ。
目的地のフロレス(Flores)までは今来た道のりのと同じくらいの距離がある。先ほどまでは乗用車だったのでスピードを出すことができたがこのミニバンだとスピード出せるかなぁ・・・。
国境を超えたところでドライバーに『ここでグァテマラのお金ケツアルに交換しときな。コイツは友達だから大丈夫。』と言われ、500ペソだけ両替することにした。175ケツアル。レートは良いのかどうかは分からないので少しだけしかしていない。
そしていよいよグァテマラのフロレスへ向けてのスタートだ。景色は先ほどのメキシコとあまり変わらないな。国境越えただけだしな。
ひたすら走っているだけなのでお腹が空いてきた。同乗者のイギリス人の名前はマットとロバート。マシュマロクッキーをもらったのでオレたちは日本から持って来たジャパニーズソルトテイストクッキー(塩煎餅)をあげた。「美味いね!」と言ってくれたけど、この美味さをホントに分かってくれているのだろうか。
東南アジアで国境を越えた時にも思ったが、国境を越えても自然の景色はあまり変わらないけれども人の住んでいる環境などはやはり国によってガラリと変化する。アメリカとメキシコの間に大きな差があるのと同様、メキシコとグァテマラとの間にも大きな差がある。
随分と周りの景色が町になってきた。
グァテマラにもトゥクトゥク(みたいな乗り物)があるのだね。
なんだコレは?
13:40頃ガソリンスタンドでトイレ休憩。売店に行ってみたが、良さそうなモノはあまり売っていなかった。
ガソリンスタンドでは車の洗車をした。洗車といっても5〜6人の人たちがバケツで水と洗剤をぶっかけ雑巾で拭いていくのだ。
16時前にサンタエレナ(Santa Elena)のキンタマヤホテル(Hotel Quinta Maya)に到着した。
このホテルはツアーに含まれている宿で、今日から2泊する。
ホントはフロレスの島の中に泊まりたかったのだけれども、島には近いのでヨシとするか。
部屋に荷物を置いてフロントでランドリーの場所を聞いた。そろそろ洗濯をしないとヤバイのだ。
ランドリーは2ブロック歩くとあるそうだ。グァテマラは怖い町のイメージがあるので用心しながら歩くとヘンな店を発見。プーさん、ミッキー・・・。
「LAUNDRY」の文字が見えて来た。ココかな。
恐る恐る門をくぐってみる。
おばさんとおばあさんがいた。洗濯機もあるのでココだと思うのだが英語が通じない。困っていると奥から英語が通じるおじさんが出てきて助かった。このおじさんは少しだけだけど日本語も話すことができた。
カゴいっぱいの洗濯物で35ケツアル。少し高いと思うけれどもお願いした。2時間後くらいに取りに来てと言われた。
洗濯が終わるまで時間があるのでペテン・イツァ湖に浮かぶフロレス島まで歩くことにした。途中、ツアー会社があった。今朝までいたパレンケにも、次の目的地のチェトマルにも便があるようだ。
フロレス島に向かう橋の手前には大きなショッピングセンターがある。あとで行ってみようかな。
のんびり橋を渡ってフロレス島に到着。
「Peten」のロゴ。メキシコだけではなくグァテマラにもこういうのがあるんだね。
フロレス島は1周20〜30分もあれば歩いて回れる小さな島だ。
安宿や旅行代理店、お土産店などがある。
・・・ミッキーやミニオンズ・・・
湖の岸辺に行ってみた。だんだん夕方になってきたな。
夕涼みなのか人もたくさん集まって来ている。
屋台にも人が集まっている。今日の夕飯はココにしてみようかな。
屋台でケーキ・・・甘そう。
おかずを選んで注文する。12ケツアル。ビールは近くの店で2本で20ケツアル。結構高いな。
湖を眺めながら食べる。味は・・・。
雲が多く、夕日が沈む瞬間を見ることは出来なかった。そろそろ帰るとするかな。
ホテルに帰る途中、フロレス島の入り口にあるショッピングモールに寄ってみた。施設は新しくて綺麗なのだけど客が少ない。地元の人はほとんどいない。観光客向けのショッピングモールなんだろうな。
ショッピングモールの中にあるスーパーを物色。品揃えも豊富だ。
グァテマラのコーヒーやチョコレートもあるのでお土産をココで買うかな。VISAカードを使えることを確認したので明日時間があったら来てみようっと。
19時に洗濯物を受け取りに行ったらちゃんと乾いてた。助かった〜。
部屋に戻って、旅行代理店へ『明日の朝は5時ピックアップでいいよね?』と確認のメールをしたら『ホテルで朝食食べて8時にピックアップだ。』との返事。朝日を見たいと要望していたのでフロントで確認してもらって5時にしてもらった。危ない危ない。『ティカル遺跡の入場チケットは含まれているよね?』とこれまた確認すると『ノー』と。いやいやいや、バウチャーに「チケットは含まれている」と書いてあるぞ。KICHANからは連絡もないし対応が良くない。フロントのお姉さんにKICHANに電話をしてもらってチケットは含まれているはずだと伝えてもらった。途中で「あなた直接電話出る?」と言われたけれども言葉が通じないので話してもらった。
ツアーにチケットが含まれている確認が無事終わり、フロントのお姉さんに「I have no cash」と言うと「Don't worry」と言われた。国境で175ケツアルしか両替していないので現金が必要だと困るのよ。
今日はマヤ文明最大の都市遺跡である世界遺産「ティカル遺跡」に行くのだ。朝4:30にピックアップ予定なのだがバスが来たのが30分遅れて5時。バスに乗ると西洋人の観光客たちで満員だった。この人数をホテルを回ってピックアップしたのなら30分くらいは遅れるかもね。
途中ガソリンスタンドに停まり、「現金が必要な人はここのATMで引き出しておくように」と言われた。ボクたちは明日にはメキシコに再入国するのでできるだけケツアルの現金を持ちたくない。遺跡の入場料や遺跡での食事などはツアー料金に含まれているし、何か支払いが必要になっても可能な限りクレジットカードを使うつもりなので引き出しはしなかった。
6時にゲートに到着。バスを降りる。
ティカル遺跡のチケット売り場というかココはバンルラル銀行の支店らしく、ここでチケットを購入する。チケット?領収書?
入場料はツアー料金に含まれているため、ドライバーから2人分300ケツアルの現金をもらってチケットを購入。パスポートを見せて懐かしのドットプリンターで印刷した紙をもらう。
ちなみにツアーガイドはロイさん。実は昨日洗濯をお願いしたランドリーの息子さんだったらしく、ボクたちのことを覚えていてくれた。ボクは彼の顔を覚えていなかったが英語で答えてくれたのはこのロイさんだったのか?ビックリ。
遺跡の入場ゲートの前でトイレ休憩と朝食だ。そんなにお腹が空いてなかったのでロイに「今は食べたくないよ」と言うと「そっか、じゃあ戻ってからにしな」と言われたので後にする。
ガイドのロイに連れられてボクたちのグループは7時にツアースタートだ。グループは英語とスペイン語を選ぶことができる。
ビジターセンターの入り口にはティカル遺跡の全体がわかる大きな模型が置いてあった。
中に入ると先ほどのチケット?領収書?を見せて、バンドを1人ずつもらった。名前もリストに手書きで1人ずつ記入している。何のためなのだろうか?効率がとても悪そうだ。まだ早朝なので客が少ないが日中ならば入場に時間がかかりそうだな。
これはティカル遺跡のMAP。
ロイについてぞろぞろと森の中を歩く。ティカル遺跡4時間見学コースのはじまりだ。
おっ、なんか朽ち果てた車が森の中にあるぞ。カッコ良い。
まずは「コンプレッホQ」というピラミッド。
登ってみる。
ピラミッドの周りも整備されていて綺麗な公園って感じ。
石碑もある。
ロイが「あの小高い山はなんだ?」とボクたち参加者に質問し、嫁ちゃんが「あれも同じくピラミッドじゃないの?」と答えた。正解だそうで「コンプレッホR」という双対のピラミッドなんだそうだ。まだちゃんと発掘していないので草木がボーボーだ。グァテマラやメキシコの密林にはこのように草木に埋もれて発見すらされていない遺跡が数え切れないほどあるらしい。
再びジャングルを歩くと木の隙間から巨大な神殿が見えきた。
森を抜けると視界が開けてきて「グランプラザ(大広場)」が見えてきた。
遠くに「1号神殿」と「2号神殿」が見える。ココから20分ほど自由行動になったのでいろいろ周ってみる。
後ろを振り向くと「北アクアポリス」の主神殿。
1号神殿。高さは51mほどあるそうだ。大きいな。でも登れない。
2号神殿。高さは42mだそうだ。
2号神殿には階段があるので登ってみる。
森の木の高さよりも高くなってきた。
2号神殿から見た1号神殿とグランプラザ。
猿みたいなのがいた。
中央アクアポリス側から見たパノラマ写真。
コレは「中央アクアポリス」。
再び森の中を進む。途中にある小さな神殿やピラミッドはもはやどれがどれだかよく分からないや。
この辺りは「失われた世界」という場所らしい。
階段を登ってみる。
景色良いね。森のほとんどの木よりも高くまできた。
「失われた世界」のピラミッドは壮大だね。造りがテオティワカンのピラミッドみたいだ。
森を奥に進む。キジがいた!
「4号神殿」という70m近い神殿に登る。
たくさんの人たちが上の石段に腰掛けて休んでいた。その中で陽気なアメリカ人のグループがいて、ボクたちが日本人だと分かると「アベノミクスはどうだ?ウチの大統領のトランプはどうだ?」と話しかけてきた。こういうフランクなノリは好きだな。
びっくりしたことにそのうちの1人はテニスプレーヤーだそうでその昔、錦織と試合をして6-1、6-0で負けたとか・・・。この若者、スゴイ人なのかも?
「4号神殿」から見たパノラマ写真。ホント遠くまでジャングルだね。
グァテマラのティカル遺跡はスターウォーズ「エピソード4 新たなる希望」の反乱軍基地のロケ地として使われたそうだ。もう覚えていないので今度スターウォーズを見直してみようっと。
「4号神殿」から降りてきてヘトヘトで喉も乾いていたので売店でジュースを飲んだ。20ペソ。日本円で300円以上か・・・。
はじめにきた「コンプレッホQ」のあたりまで戻って来た。もう11時過ぎているので観光客が増えている。遺跡巡りは観光客も少なくまだ暑くない早朝がいいね。
出たところに何か日本が関係する施設があった。日本には国力に見合った貢献を世界中で積極的にして欲しいね。
11:30には今朝バスを降りたティカル遺跡の入り口のレストランまで戻って来た。朝食を食べなかったのでサンドイッチとコーヒーを注文。これらはツアー費に含まれている。
暑いのでビールを飲みたい。缶ビールが冷えていなかったので仕方なく瓶ビールを注文。瓶ビールなのになぜか量が少ないぞ。嫌な予感がしつつ飲んでみたら気が抜けていた・・・(涙)。
帰りのツアーバスの出発を待つ間、お土産やティカル遺跡の模型を眺めてた。また、他の参加者と話をしていたのだがタトゥーをしていたイタリア人カップルは先週まで1ヶ月ほど日本を旅していたとか。沖縄にも1週間いたそうだ。西洋人はホント長期間旅をするけれど、仕事やお金はどうしているのだろう?
14時すぎにフロレスに帰ってきたのでショッピングモールのそばでツアーバスを降ろしてもらった。
このショッピングモールのスーパーはとても近代的で商品もたくさん置いてある。サンタエレナの店とは違いすぎる。たぶん観光客向けなんだろうな。
グァテマラのチョコレートやコーヒーなどお土産をいくつか買い、ホテルに戻った。
結構な距離を歩いて汗だくになっていたのでシャワーを浴びてショッピングモールのスーパーで買ったビールを飲んだ。朝早くから疲れたけれどもメキシコからグァテマラまで足を伸ばしてティカル遺跡を見て良かったな。マヤ遺跡の中でも規模が大きいし、メキシコとはまた違った雰囲気を楽しむことができた。
夕方、フロレス島に散歩に行った。フロレス島の外周はそんなに高くなく、ペテン・イツァ湖に水没しかけている箇所もいくつかあった。
島は小さいのでノンビリ景色を眺めながら散歩するにはちょうど良い。
島の中心地の小高い丘の上に教会があり、子供達がサッカーをしていた。
湖の奥に沈む夕日を眺めてからボクたちはホテルのあるサンタエレナに戻ることにした。グァテマラのお金「ケツアル」もほとんどないので夕飯をどうしようかなぁ。
ホテルの近くに1軒ほどタコスの屋台があった。手持ちのお金は17ケツアルしかない。どれが美味しいかお店のお兄ちゃんに聞いて15ケツアルのタコスを食べた。
シンプルだけど美味い。でも嫁ちゃんと2人で半分こだと足りないな。
タコスを食べていると大雨が降り出した。頃合いをみてホテルに戻り、ホテルでお湯をもらって日本から「もしも」のために持って来ていたカップヌードルミニを食べた。
明日はメキシコに再入国だ。さらばグァテマラ!
ピックアップの車に飛び乗る。
そのままフロレスのツアーオフィスへ行く。するとバックパックを担いだ西洋人たちがたくさんいた。ツアーデスクで手続きをし、バスチケットもらった。そのチケットには「フロレス発7時、チェトマル着1730」と書いてあった。聞いてることと全然違うじゃん!出発時間までオフィスに置かれていたコーヒーを飲みながら待つ。
7時過ぎに大型バスが来たので乗り込む。50人乗りくらいの大型バスだ。バスの下にバックパックを預け乗り込んだ。バスの中で経由地のベリーズの入出国カードを渡されて記入する。バスにはwifiが使えると書いてあるのにまったくネットに繋がらない。
ベリーズ国境近くの道は舗装されてなくてガタガタしてた。
9時すぎにグァテマラとベリーズの国境に到着した。
グァテマラのイミグレでは出国税はとられなかった。
グァテマラから歩いてベリーズのイミグレに向かう。
「ようこそベリーズへ」
ベリーズのイミグレ。大きい荷物をバスに残したまま入国審査の列に並ぶ。
入国書類には「transit mexico」と記入。
ベリーズに入国し、バスに乗る前に駐車場の店で売っていたメロンパンとココアを買った。1USドル。
ベリーズ側に先ほどのバスが待っていたので乗り込む。ベリーズシティでチェトマル行きの別のバスに乗り換えるそうだ。フロレスからここまで約1時間かかった。
10:20に国境からベリーズシティに向けてバスは出発した。先ほど買ったココアとメロンパンで遅い朝食だ。
ベリーズの家々は、グァテマラと比べてとても立派だ。国境を隔てただけで距離もあまり離れていないのに生活水準がとても違う感じがする。国力の差なのかな。
13時頃ベリーズシティに到着した。バスが停まった場所はフェリーターミナルに隣接する空き地のようだ。チェトマルへ行くバスの出発時間は13:30なので30分ほど時間があると言われてバスの外に出さされる。
せっかくなので駐車場のあたりを散歩してみることにした。嫁ちゃんは暑いのでバスの側の日陰で待っていると。
コカコーラのロゴの売店の店先は格子で覆われていた。お金を支払うための小さなスペースだけが開いている。犯罪が多いのかな。
フェリーターミナルでベリーズビールを買う。ベリーズは通過するだけなのでボクはベリーズドルを持っていない。しかしココではUSドルで支払いができる。
ターミナル内のインド料理店で買ったハンバーガーは3USドル。高すぎ。バスに戻って嫁ちゃんと食べる。
13:45に駐車場を出発した。バスの窓からずっとベリーズの風景を見ていてもあまり変化がないな。時々見える海もそんなに綺麗じゃない。ベリーズには世界遺産「グレート・ブルーホル」があるのでぜひ見てみたいのだけれども今回は時間がないので無理だ。いつかゆっくり見てみたいな。
16:10にベリーズ国境へ到着。ベリーズのイミグレーションで出国手続きをする。
ベリーズの出国税はUSドルだと17ドルだった。
ベリーズを出国して再びバスに乗り、数分走ってからメキシコのイミグレーションに到着した。そして出入国カードを再び記入。入国する人がたくさんいるのでなかなか進まない。やっと19時に入国スタンプを押してもらい、そのあと荷物検査が終わった。時間かかりすぎだよ。
19:30にチェトマル(Chetumal)のバスターミナルに到着した。ココから今日のホテルまでは3kmくらいかな。少し遠い。
タダなのでコロナビールを飲んでいいよと言われたのでもちろん飲む。
バスターミナルのおじさんが、「親戚が運転手なんだよ」とタクシーを呼んでくれた。50ペソでホテルまで連れて行ってくれると。ホテルはココから遠いし、チェトマルの土地勘もないし、もう遅いのでお願いすることにした。
20時前にやっとホテルにチェックインをした。今日の宿は「Hostelito Chetumal Hotel & Hostel」というところでExpediaで予約して611ペソだった。
いや〜、今日の移動は長かったな。グァテマラ〜ベリーズ〜メキシコと3ヶ国を移動したのでしょうがないかね。
夕飯を食べに海辺の方へ行ってみるとお祭りをやっていた。日本のお祭りみたいに屋台がたくさん出ている。ただ、店は多いけれども食べ物の種類は少なくて同じモノが多いな。
美味しそうなホットドッグを1本頼んでみる。お腹は空いているけれども、いろいろ食べてみたいので2人で少しずつ食べるのだ。
暑いのでまったく雰囲気がないが一応クリスマスシーズン。
美味しそうなかき氷を食べてみる。
この海の側のエリアはいつもお祭りをやっているのか分からないけれども遊戯施設もあって大人から子供まで楽しんでるね。
ホテルの近くの路上に店を出していたホットドッグの屋台にはすごくたくさんの人が並んでいた。これは絶対美味いね。店の兄ちゃんの手際も超速い。20ペソで1つ買ってみる。美味い!さすが地元の人がたくさん並んでるだけあるね。
明日は「ティカル遺跡」と並ぶ規模の大きさの世界遺産「カラクルム遺跡」に行きます。ジャングルに埋もれた手付かずの遺跡。ぜひ行ってみたかったんだよね。
06:30からホテルの朝食を食べるために6時前に起きて支度をした。準備万端で食堂に行ってみても真っ暗で誰もいない。朝食は準備されていなかった。昨晩のスタッフの伝達ミスか。食べられるようにしておくって言ってたのに・・・。残念。
07:15にツアー会社のスタッフが乗用車で迎えにきた。この車で2人のスタッフと4時間ほどかけてカラクルム(Calakmul)まで行くらしい。
ドライバーは車をぶっとばす。途中ガソリンスタンドに寄った。
併設の売店に入ったがこれといって欲しいものはなかったので何も買わなかった。忘れる前にドライバーに今回のツアー費用2人分で280USドルを支払っておいた。
8時頃、朝食のためレストランに寄った。なんとそこには「ジョナタン」がいた。ボクのヘタクソな英語でのツアーのやりとりメールにずっと付き合ってくれたナイスガイだ。思っていたような優しそうな人だった。ボクたちはハグをした。
そして一緒にタコスとコーラで朝食。チキンのタコスも美味いね。
食事の後、ず〜と長い道をぶっとばす。道が長いからすごいスピードだ。ぶつかったら死ぬな・・・。シュプヒル(Xpujil)で一度止まって休憩。はじめはカラクルム遺跡には自力で行こうと思ってシュプヒルへの移動手段(バス)を調べていたのだが、なかなか時間があわないので断念したのだ。今日は深夜バスに乗る必要があるので遅れるわけにはいかない。
移動中はドライバーはずっと懐かしい洋楽をかけていた。彼は「最近の曲よりオールドミュージックの方が好きなんだ」と話していた。ちなみに「ボンジョビ」はボクたちにとっては「オールド」ではなく「ナウ」ミュージックなんです(笑)。
再び時速130キロくらいでぶっとばす。09:25にカラクルムの入り口に到着した。しかし、ここからジャングルを50kmくらい走る。
途中でもう1人乗ってきた。どうやらガイドらしい。そしてまたゲートに到着。この先にしばらくトイレがないらしいのでゲートのトイレを使わせてもらった。
再びジャングルを進む。
11時頃にカラクルム遺跡に到着。ホテルを出発して約4時間かかったな。
カラクルム遺跡の入場口。
入場料は1人70ドル?70ペソ?ツアー料金に込みなのでよく分からない。
2002年にユネスコの世界遺産に登録された。ボクたちもTBSの「世界遺産」で「カラクムル遺跡」を知って来てみたくなったのだ。
ドライバーとガイドたちと一緒に出発。
木の上に猿がいるようだ。
ガイドさんが木の根のようなものを食べていた。美味しいのかな?
森の中にピラミッドが現れる。
このピラミッドが「Structure VII」かなぁ。
ガイドさんと森の中を歩くが、名前の分からないピラミッドもいくつかある。
そしてこの森を抜けると・・・
これが「Structure II」かな。どれがどれかはこのページが詳しい。
頑張って登ってみる。
見下ろすととても高い。
上から見たパノラマ写真。
ちなみにこちらの方向にカラクムルと同じくマヤ文明で発展したグァテマラのティカルがあるそうだ。
登ったからには降りなければならない。結構急で足がガクガクする。
やっと降りた。疲れた〜。
次は「Structure III」に登っていく。
続いて「Structure I」。
すごく高い!これを登るのか。
ボクたちより若い2人のドライバーは疲れたのか登ってこない。
登りながら数えたら122段・・・かな。かなり高い。
ゆっくり降りて振り返ると・・・超高かった。
これは「Structure IV-B」かな?
カラクムル遺跡を一通り見たけれども、ティカル遺跡に比べてエリアが広くないので回るのは楽だった。そして景色はすごく良かった。
他の人たちが立ち止まって木の上を見上げていた。「吠えサル」だ。甲高い声で吠えている。
遺跡見学が終わり、駐車場でお菓子と飲み物をもらった。それらを食べながらチェトマルまでの帰途につく。帰りはドライバーが交代したが相変わらずジャングルの山道をぶっとばす。途中、シュプヒルでガイドを降ろした。名刺をもらったのであとで写真を送ろっと。
18時にチェトマルのホテルに戻って来た。ジョナタンが22時にバスターミナルまで連れていってくれるとの事、ありがたい。それまでホテルに荷物を預かってもらい、チェトマルの街を散策する。
海岸の方に行ってみる。カラクムル遺跡を見るためチェトマルに宿泊したが、日中はチェトマルにはいないのでこの街のことはよく分かっていない。だけど海が綺麗で素敵な街だ。
夕飯は昨日の屋台でまたホットドッグを食べた。ここのホットドッグ、ホント美味い。
広場では何かショーをやっていて、たくさんの人たちが集まっていた。
ミニオンがふなっしーのように暴れまくって踊りまくって観客も一緒に踊っていた。
さてと、そろそとこの街ともオサラバかね。
22時前にジョナタンが来てADOバスターミナルまで連れて行ってくれた。バスターミナルはホテルから結構離れていたのでとても助かる。ジョナタンが別れ際にお菓子とビールをくれた。お返しにボクたちは日本から持って来た絵葉書をあげた。日本でのメールのやりとりから、チェトマルについてからのこと、カラクムル遺跡観光のこと、バスターミナルまで連れて来てくれた事、ジョナタンはとても親切だった。ありがとう。
バスターミナルは年末の帰省ラッシュだからなのか、とても混んでいた。それにしてもADOバスのターミナルはどの街も綺麗で清潔だ。メキシコではバスでの移動網が発達しているから利用者も多いしちゃんとしてるんだろうね。日本だと田舎のバスターミナルは結構ボロいぞ。
売店にはビールが売っていなかったのでバスターミナルの近くを散策してみたけれどもコンビニらしきものは見当たらなかった。ジョナタンにもらったビールは冷えていないので今日は我慢するかな。
このあと25:43出発のバスの乗って「トゥルム(Tulum)」に向かうのだ。
乗り場の係員のおじさんに何度も「このバスはトゥルム行き?」と聞いても「まだ来てない」と言われてずっと待っていたのに、トゥルム行きのバスが来た時には何も言ってくれなかった。待ってるの分かってるのだから呼んでよ・・・。乗り遅れるところだった。02:30に出発。
ボクたちの席にはおばさんが座っていたので「ここはウチらの席です」といってどいてもらった。このバス少しぼろい。トイレもない。ADOバスの子会社のAUバスだからボロいのか。おまけに車内は超寒い。寝袋をかけて仮眠する。
途中、何箇所かに停まって6時過ぎにトゥルムのバスターミナルに到着した。
トゥルムのバスターミナルはチェトマルに比べて小さくて古い。トイレも使えなかった。
写真を撮ろうとしたらよく見てなくて現地の人のコーヒーをこぼしてしまった。ごめんなさい。
売店で受付をしてロッカーに荷物を預ける。バッグ3つで1時間30ペソ。高いな。
今日はトゥルム遺跡とセノーテに行くので大きな荷物を預ける。そして夕方にはココからプラヤデルカルメンまでバスで移動する。
まだ06:40で辺りも暗い。
今日は移動が多いのでレンタルバイク店でバイクを借りようと思っている。ちなみにメキシコは日本の国際免許証はダメらしい。
トゥルムのバスターミナルを左に10分ほど歩くとOXXOの横にレンタルバイク店がある。ココでスクーターを借りるつもりだ。
しかし9時開店だ。いまは7時なのでまだ2時間もある。
道の向かいのガソリンスタンドの奥に24時間営業のスーパーがある。
隣にサブウェイもあるがまだ開店していない。
綺麗なスーパーだしトイレもあるし、ココで時間を潰そう。コーヒーとパンを買ってイートインコーナーで9時になるのをひたすら待つ。
09:10にバイク店が開店した。ウチらの他にもたくさん客が待っている。
2時間も待ったのに「バイクは壊れているのでレンタルできない」だと。トホホ。仕方がないので自転車を2台借りた。
自転車でず〜とまっすぐ4kmほど走ると「GRAND CENOTE」に到着した。
入場料は1人180ペソ。更衣室がどこだか分からなかったのでトイレで水着に着替える。
シャワーを浴びてセノーテの階段を降りる。ロッカーを借りるときにパスポートを預けた。
すでにたくさんの観光客たちが泳いでいる。有名なセノーテなので日本人の団体客もいた。
セノーテの水は少し冷たい。人がたくさんいるので少し濁っていたが、水中に射し込む光はとても綺麗だった。水深は深いけれども有料でライフジャケットのレンタルもあるし、水中にロープがはってある場所もあるので安心だ。
奥の方には洞窟があり、少し浅くて水底は白い砂地だ。
泳ぎ終わったあとは敷地内の広場で体を温める。
グランセノーテから再び4kmほど奥に進む。
すると「CENOTE CAR WASH」がある。
料金は1人50ペソ。
上から見ても透明度が良い。深そう。
ダイビングをしている人たちもいる。
早速泳いでみる。太陽の光が射し込み、水草も綺麗だ。
ダイバーはタンクを2本背負っている。深いのだろうね。
ジャンプ台から飛び込む若者。
「カーウォッシュセノーテ」をじゅうぶん満喫したのでそろそろ上がる。
セノーテへ来た道を8kmほど戻り、さらに4kmほど進んでトゥルム遺跡(TULUM)に到着。
入り口のロゴの場所からさらに進むとお店がたくさん見えてくる。
園内には観光列車などが走っており、ディズニーランドみたいだ。
まずは自転車置き場に自転車を停めた。
チケット売り場で入場チケットを購入。1人70ペソだ。そして入場。
トンネルを抜けると・・・視界が開けて遺跡が見えてきた。
トゥルム遺跡は整備されていて綺麗な公園のようだ。今まで見てきた密林のマヤ遺跡とはちょっと違う。
高台を登ると青い海が見えてきた。
階段を降りると、綺麗なビーチがある。
これぞ「カリブ海」。美しい。メキシコシティからはじまった今回の旅、やっと海まで辿り着いた。感激だ。
トゥルム遺跡で有名なイグアナもいた。
今日は水着を持って来ていない(バスターミナルに預けているバッグの中)ので泳ぐこともできず、ボクたちは再び丘の上に登った。
途中、ウミガメが産卵する浜もあった。
観光地化されすぎているけれども、綺麗な海の側だし、イグアナもいるし、行って損はない遺跡ではある。
遺跡を見終わって、お土産売り場のあたりにあるバーで休憩。コロナビールとピナコラーダ(のノンアルコール)。ピナコラーダはパイナップルを丸ごと使っていたので結構高かったぞ。値段忘れたけど・・・。
自転車をレンタサイクルの店に返却し、ADOバスターミナルまで歩く。
バスターミナルで預けていた荷物を受け取る。全部で341ペソ。数時間なのに高いな。
これからトゥルム(Tulum)→プラヤデルカルメン(Playa del Carmen)に行くのだ。バスチケットを買おうと列に並んだのだが、年末だからなのかすごい行列。「無事買えるのか?」と心配していたら横からイタリア人らしき男が割り込んで来たので「割り込むなよ!」と叫ぶとブツクサ言いながら列を離れた。ちゃんとマナーを守ろうよ。
プラヤ行きのADOバスは全席満席のため買えなかった。仕方なく18時ちょっと前に出発の2等車の「mayabバス」に乗る。1人41ペソと格安だがバスは汚いし強盗が怖い・・・。
ちょっぴりドキドキしたが19:20にプラヤデルカルメンのADOバスターミナルへ到着した。
プラヤデルカルメンでは3泊し、年が明けて1/2にココからカンクン国際空港までバスで行く。一応混み具合を確認しておく。空港までは便数が多いから大丈夫かな。
有名なリゾート地「カンクン」も近いのだが、カンクンは日本人が多いし値段も高いので、欧米人が多くてリーズナブルな「プラヤデルカルメン」に宿泊することにしたのだ。
重い荷物を持って歩いて今晩の宿まで向かう。すごく都会の観光地だな。
今日の宿は下がミュージックレストランになっており、ずっと生演奏をしている。音が大きく部屋に中にいても響く。だけれどボクはあまり気にならない。ちなみに部屋に耳栓が置いてあった。宿の写真を撮り忘れた・・・。
そろそろ洗濯をしないとマズくなってきた。ホテルにコインランドリーがなかったので街中の洗濯屋を探した。メキシコにはこういう洗濯屋が結構たくさんあるそうだ。
1/2の朝に空港に行くので遅くても1/1には洗濯物を受け取らなければならない。一軒めの店は1/1は休みなので無理だ。次を探す。
二軒めはなんとか行けそうな時間に店が空いているみたいなのでお願いすることにした。確認のため、筆記で「ホントにこの日は空いてる?」と聞いてみた。英語が通じないのでなかなかコミニュケーションは大変だ。
洗濯屋を決めたので夕飯にする。今日はタイ料理の店に行ってみる。ビールはもちろんメキシコのビールだ。「TECATE」と「DOS EQUIS」。
店の人が「一品の量は少ないよ」と言うので3ドリンクと3料理を注文したけれども、ボクたちには多すぎた。全部で706ペソとチップ。スープは美味かった。パッタイは酢豚みたいな味だった。鮭は美味しかったけど多かった。全体の半分くらいの量を残したので結果高くついたかな。
明日の大晦日はとても楽しみにしていたアクティビティ「XPLOR」に挑戦だ!
- ABOUT
- プロフィール
- カテゴリー
- 最新記事