今日はテオティワカンの早朝バルーンフライトを体験する。2人で4827ペソだった。1人14000円くらいか?ボクは気球は富良野で一度乗った事しかないのでとても楽しみだ。
早朝で寒いので昨日と同じくありったけの服を重ね着した防寒仕様だ。ロビーで待っていると6:35にピックアップが来て車に乗って移動する。
しばらくすると窓の向こうに気球がいくつか見えて来た。
気球乗り場に到着した。膨らまし中の気球がたくさんある。
到着したらまずは契約書にサインをする。たぶん「空飛ぶし落ちるリスクもあるからちゃんと納得してよね〜」的な事が書いてあるのだろう。ここまで来て飛ばないわけにはいかないのでサインする。
しぼんでいる気球に熱気を注入している間に休憩所でコーヒーとクッキーを軽く頂く。
もう膨らませ終わって浮かんでいる気球もある。ボクたちの気球にもどんどん熱気を入れて膨らませていく。
気球がパンパンに膨らみ、いよいよ乗り込んだ。ボクたちは頼まなかったが別料金でGoPro撮影もしてくれる。
そしてゆっくりと上昇していく。他の気球たちもテオティワカンを目指して空に浮かんでいった。
サボテン畑を抜けると民家が建ち並ぶエリアの上空に来た。人々の生活を空から垣間見れるなんて面白い。さらに進むと「太陽のピラミッド」が見えてきた。
東の空を見ると、登ったばかりの朝日をバックに他の気球がシルエットに写ってなんとも幻想的だ。
上空から見るテオティワカンの遺跡はすごい。昨日の昼に汗を垂らしながら歩いた遺跡を眼下に見下ろすとあまりにも広大なのが見て取れる。たくさんの気球たちが遺跡と同じフレームに映り込むことでより一層、遺跡の巨大さが際立つ。
ガスバーナーに送る熱気を調整し、上がったり下がったりと三次元的な高低差のダイナミック移動を体験できるなんて、とても楽しい。
約1時間のフライトを終え、着陸体制に入った。着陸と言っても上空からはどこに降りるのかは全く分からず、サボテンの畑を超低空飛行で抜け、少し高い木の枝にぶつかりながらその先の空き地に着陸した。軟着陸ではなくハードランディングでボクは肋骨を強く打ちつけ、「骨折れたんじゃないの?」というくらい痛かった。もう少しソフトにランディングしようよ・・・。
着陸地点には気球を回収する車と男たちが待っており、着陸してお客さんたちが降りると早速撤収に取り掛かった。そしてその間、シャンパンで乾杯の儀式がある。操縦したMagosさんが乾杯をして一緒に乗っていた乗客たちと早朝からシャンパンで乾杯だ。
この気球ツアーはホントにオススメだ。1人14000円くらいかかるけれども、広大なテオティワカンの遺跡を空から眺める事ができるのは最高だ。それも1時間という長時間の空のクルーズが楽しめる。ただし気球に乗る前にテオティワカンの遺跡を自分の足で回っておかないとどれが何の遺跡か分からないかもしれない。
このツアーには朝食がついている。「Gran Teocalli」というビュッフェレストランに車で移動してみんなで朝食だ。早起きしたのでお腹も空いている。Magosさんや他のスタッフたちは別のテーブルで、ボクたちは一緒に乗った同じツアーの乗客たちのテーブルだ。拙い英語で会話しながら朝食を食べたのだった。
ホテルに戻って支度をしてチェックアウトする。ホテルの中庭にあったサボテンを見てどこかで見覚えが・・・そうか!チュロスはサボテンの見た目なのか。なんか納得した。
ホテルを出てPUERTA1まで歩いて行く。ホテルはテオティワカンの外の南側にあるので、遠くに月のピラミッドや太陽のピラミッドが見える。
PUERTA1でメキシコシティ行きのバスを待つがまったく来ない。そこにいた警察官やメキシコ人に「メキシコシティ行きのバスはここで待ってればいいの?」と聞いたら「ここでいいよ。20分でくるよ。」というので待っていても全然来ず・・・。1時間ほど待ってやっとメキシコシティ行きのバスが到着した。
テオティワカンでバスの写真を撮るのを忘れたので北バスターミナルで撮影した写真を載せておくけどこのバスに12:05に乗った。1人50ペソ。
北バスターミナルに到着しフードコートのそばにあるATMで現金を少しおろした。海外に行くと同じクレジットカードでも使えるのとエラーで使えないのがあるので、何台かのATMで試してみることが多い。
明日はトランドンゴという温泉に行く予定だ。そのためにはまずはイスミキルパン(Ixmiquilpan)という街まで行く必要があり、「OVNIBUS」でイスミキルパン行きの07:00出発のバスを予約した。「06:45までにはココに来てね」と言われた。
次に、その翌日のメキシコシティからグラナファト(Guanajuato)行きのバスの空き状況を「Primera Plus」の窓口で聞いておく。乗る便の時間はまだ確定できないし、座席はどのバスもまだ余裕があるみたいなので今日はチケットを買わないことにした。
そのあと昨日預けておいたバックパックを取りに行った。2つで60ペソで預かってもらえてホント助かったよ。
再び重い荷物を持って今晩のホテルに向かう。「Hotel Manolo 1」というところで1泊380ペソだった。なぜココにしたのかというと、今晩はメキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」を見るために会場である「アレナ・メヒコ(Arena México)」の近くのホテルにしたのだ。
ホテルにチェックインして荷物を置き、今度はルイス・バラガン邸に行く。15:30から1時間のガイドツアーを予約しているのだ。7号線に乗って「Constituyentes」駅で降りる。結構時間がギリギリだ。
駅をおりて地図を見ながら建物を探すのだけれどなかなか見つからない。予約時間に遅れてしまいそうなので近所の人に聞いてみる。
なんとか「ルイス・バラガン邸」を予約時間までに見つける事ができた。
ルイス・バラガンとはメキシコの有名な建築家だそうだ。ボクは建築物には疎いけれども嫁ちゃんがとても行きたがっていた場所だ。
外観は撮影してもいいのだけれど、建物の中は撮影禁止だ。他のお客さんとグループになって、ガイドと一緒に建物の中をじっくり見て回る。ツアーには英語とスペイン語のガイドがいるそうなのだが、スペイン語はまったく分からないので英語のツアーに参加した。
ルイス・バラガンの事はボクは全く知らないのだけれど、外光を大胆に使った自然な明かりや、無駄のないだけど計算され尽くした構造や家具、どれも素晴らしかった。
このあとは「Arena México」にメキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」を見に行くのだ。Arena Méxicoの最寄駅であるLine3の「Balderas」駅で降り、まだ時間があるので近くのシウダデラ市場に行ってみた。メキシコらしいモノがたくさん売っていて楽しくなる。だけれどまだ旅の序盤・・・今お土産を買って荷物を重くするわけにはいかないんだよな・・・。
Arena Méxicoに行く途中に地元の人で賑わっていた屋台を発見。まだ時間があるし、ココで軽く何か食べるかな。ボクたちは海外に行くといろいろなものを食べてみたいので、いろいろな屋台やいろいろなお店で少しずついろいろものを食べるのだ。それがとても楽しい。
感じの良い屋台でアジのある親父が料理し、地元の人たちが美味しそうに食べている。ボクたちもよく分からないけれど「コレが食べたい」と目の前に並んでいる料理を指差して注文して食べた。アルコール類は置いてなかったのでよく分からない「fresca」というジュースを飲んだ・・・「fresca美味い!」。ボクはマレーシアで飲んだ「100PLUS」以降の衝撃を受けた。結構好きな味の微炭酸ジュース。日本でも売ればいいのになぁ。
食べ終わると、「Televisa」という地元のTV局の横を通り、Arena Méxicoに向かった。クリスマスシーズンだからなのかTV局の鉄塔もクリスマスカラーになっていた。
Arena Méxicoの周りには日本の祭りの夜店みたいな感じでルチャ・リブレの覆面マスクやいろんなグッズを売っていた。
今日の対戦のパンフレットをもらった。猪木が全盛期だったころTVでよくプロレスを見ていたけれど今はさっぱり分からない。ましてメキシコ人のプロレスラーもまったく知らない。パンフレットを見ると日本人も出ているみたいだし、今日は雰囲気を楽しみたいだけなのでプロレスラーを知らなくてもきっと楽しいだろう。
入場直前に近くの店でミネラルウォーターを買ったのだけれど、入場の際に「飲み物は持ち込んではいけない」と言われた。そこに準備されていたゴミ箱に泣く泣く捨てることに・・・買ったばかりなのに勿体無い。そしてカメラも没収。カメラ没収窓口で引換券と交換でカメラを預ける。スマホは大丈夫なのになぜダメなのだろうか?スマホもちょっとしたカメラよりも画質は全然良いぞ!・・・理解不能。
中に入るとシネコンのように食べ物や飲み物を売っている場所がある。そこにも覆面マスクを売っているし、何よりもルチャ・リブレの絵がアジがあって素敵だ。
会場に入る前に売店のあたりでウロチョロしてたら「チケット見せて。ん〜、席はこっちだな。ついてきな。」みたいな感じでオジさんがボクたちを席まで連れて行ってくれた。「この人親切だなぁ。」と思っていたらチップを要求された。正式な仕事がどうか分からないけれど席の案内係だったのだろうか。そして「ビール飲むだろ。買ってくるよ。」と言われビールを買わされた。2杯で160ペソ。ちょっと高い気がするが乗せられてみるのも結構楽しい。
ボクたちの席はリングから2列目で超近くて迫力満点。ナマでプロレスを見た事がないので大興奮だ。TV中継もやってて音楽や照明も目まぐるしく変わり、ショーとして楽しい。ガチの格闘技ではないと分かっていても、タイミングよくジャンプとか技を繰り広げていて凄いなと思う。ちょっと年齢高めのおっちゃん日本人レスラーやイカツイ覆面レスラー、女子レスラーなど多彩な選手たちのプレーはとても楽しかった。
途中、軍隊の音楽隊の演奏もあった。
最後はみんな出てきて挨拶。お客さんには若い女性やこども達もたくさんおり、ルチャ・リブレはメキシコ国民にホント愛されているんだな〜と感じた。
試合が終わっても熱狂冷めやらぬまま外に出てくると多くの人たちがワイワイ話しながら楽しんでいた。覆面をかぶった人たちもたくさんいるし、屋台で覆面を買ってもらうこどももいたりして、所変われば・・・という感じでとても異国文化を楽しめた。
このあと、預けていたカメラを返却してもらいホテルに歩いて戻った。明日は温泉です。メキシコで温泉?
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